変形を起こしてしまった合板を補正するために、水平方向に平割材を使って六角ボルトビスで固定させます。
これによって合板の細かな歪みを補正させる事が出来ます。
そして平割材はカチオンフレームで固定する事により、確かな強度と品質精度を出す事が可能になります。
カチオンフレーム、専用組立金具などの内部支持材は型枠面積100㎡あたり385kg、1.2m四方のパレット1つに収まってしまうので搬入コストが大幅に軽減できます。
キャットウォーク足場の設置方法は、右図に示すように平割材と合板に貫通穴を開け、3/8ボルトを、カチオンフレーム・合板・平割材・単クランプを通して締め付けます。
この時、構造物の中側でナットを締め付けると、コンクリートが硬化した際、足場解体時に外側からボルトが抜けなくなる事が予想されるため、内側からも3/8ボルトを使い、中間で高ナットで両側から締め込みます。
また、ブラケットの設置間隔は1.8m以内としてください。
足場ブラケットを支持する3/8ボルトのせん断力を検討します。
許容荷重 | P=200kg(1,960N) |
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荷重作用幅 | L=0.5m |
ブラケット間隔 | 1.8m |
ボルト規格 | SWCH8R,W3/8(3分) |
引張強さ=340~600N/㎟ 有効断面積=49.1㎟ |
ボルトに掛かるせん断力は、片持ちばり(直壁)として算出する。
せん断力Q=P×Sin90°=1960N
ボルトのせん断力は、引張強さの60%とすると
340×60%×49.1=10,016N
安全係数=2.5 とすると
10,016÷2.5=4,006N
4,006N≧1960よってOK
ボルトに掛かる応力は、片持ちばりとして算出する。
通路ブラケットに掛かる等分荷重qは
q=1960÷0.5=3,920N/m
A点の支点反力は
Ra=q×L÷2=980N
また、A点の組立金具に作用する荷重Saは
Sa=Ra÷tanθa=980÷5.00=196N
以上により、ボルトの体力は引張強度と同様とし、安全係数=2.5とすると
340×49.1=16,694N
16,694÷2.5=6,678N
Sa=196N ≦ 6,678N よってOK